DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
(―9―)
ガキンッ
振り下ろされたはずの大剣が、目にも止まらぬ速さで下方からの残像を残して黒い大鎌を跳ね上げた。
同時にそのまま再び降下する。
これ以上ないくらいに見開かれた灰色の瞳に、絶望の影がよぎるのが見えた気がした。
「……っ!!」
その瞬間をはっきりと見てしまったファーレンは、声を失った。
間に合わなかった。
間に合わなかった。
真っ直ぐに射抜くはずの鋭い槍の先端は未だ目標へたどり着かず、ほんの瞬きする間ほどの刹那の光景が、静止画を見ているかのように瞳に焼きつく。
助けられなかった。
たちまち身体中を巡る、あきらめと虚脱感に支配されようとしたその時――
ザザッ
不意に目の前を大きな黒い影がよぎり、次いで、地を擦るような音。
そして、何かが弾けた。
ガキンッ
振り下ろされたはずの大剣が、目にも止まらぬ速さで下方からの残像を残して黒い大鎌を跳ね上げた。
同時にそのまま再び降下する。
これ以上ないくらいに見開かれた灰色の瞳に、絶望の影がよぎるのが見えた気がした。
「……っ!!」
その瞬間をはっきりと見てしまったファーレンは、声を失った。
間に合わなかった。
間に合わなかった。
真っ直ぐに射抜くはずの鋭い槍の先端は未だ目標へたどり着かず、ほんの瞬きする間ほどの刹那の光景が、静止画を見ているかのように瞳に焼きつく。
助けられなかった。
たちまち身体中を巡る、あきらめと虚脱感に支配されようとしたその時――
ザザッ
不意に目の前を大きな黒い影がよぎり、次いで、地を擦るような音。
そして、何かが弾けた。