DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


彼らの叫びはミカエルの胸をちくりと刺す。

「晴らしてやりたくても晴らせない恨みを、やっと叶えてやれるチャンスを目の前にして……何でそれがいけないんだ!!」

自分がアイアン・メイデンになったのは彼らとそう変わらぬ頃だった。

ミカエル自身、愛する家族を奪われる痛みを知っている。

「機械人形なんかに何がわかる!! こんなとこ俺らに任せりゃいいんだよ。お前は戦場にいけよ!!」

「大体お前らがどれだけ偉いんだよ。 いつまでたってもディラハンを攻め落とせずにいるじゃないか……いつまで戦争続けるつもりなんだよ」

「さっさと終わらせろよ!! 俺らをしっかり守ってみろよ!!」

そして、その疑問は……ミカエル自身も抱えるものだ。



そうだ。

何故、こんなところに居る。



ミカエルはただ黙って罵声を受け止める。答えは返してやれない。

だから黙って耐える。




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