DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「なんで……いるの?」
今回は血を与えられないからと、だから一人で任務に出てきたはずなのに。
驚いてぽつりと漏れたミカエルの声に、目の前に立つ男は振り返り、青い瞳を細めて薄く笑みを浮かべるとすぐに前へと向き直り
「戯言もそれぐらいにしろ、餓鬼が」
目の前に立ち並ぶ少年たちへ向かい低く言い放った。
どこから現れたか、何時の間にか目の前に立つ得体の知れぬ男の、威圧感を伴う冷たい声に少年たちが息を呑む様がミカエルの目に映る。
「戦場に出たいけど出れない? よく言う。戦場がどんな場所かも知らずに……ああ、知らないから言えるのか?」
嘲るように鼻を鳴らし、ジュードは唇の端を歪めた。
「な……なんだお前っ!! いきなり出てきて何分かったような……」
年長の少年がどもりながらも返す。だがそれも
「分かったようなことを言ってるのはどっちだ」
淡々とした声に一蹴される。
「ちょ……っ。ジュード何を……」
戸惑いがちにミカエルが袖をひくもののジュードは構わず、言い返してきた少年へと鋭い視線で一瞥すると、今度は集団の後方へと顎をしゃくり
「お前らも何故諌めない」