DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


聞き覚えの無い言葉を紡ぐジュードに首を傾げながらミカエルが憲兵達を見ると、皆、時が止まったかのように目を見開き静止している。

動きも言葉も失った憲兵達にむかい

「この場は守護天使ミカエルが治めた。ディラハン兵はミカエルが身柄を預かる。お前らは何も異変は見てない。安心して持ち場に戻るがいい」

ジュードが唱えるかのように言う。

その言葉を言い終わるとほぼ同時に見開かれた憲兵達の瞳に光が戻った。

「ん……? な、なんだ?」

不思議そうに周りを見回す憲兵達。

「あれ? ここに集まってた奴らは……ミカエル様?」

「一体何が? あれ? 何がどうなって……なんだ、この黒い羽根は」

姿を消した人々の替わりかのようにその場に散らばる羽根は、先ほど飛び回ってた鳥たちが羽ばたく際に残していったもの。

けれど、どうやら憲兵達は鳥がいたなど知らないかのように不思議そうに足元に落ちる大量の羽根を見ている。


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