DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>



ミカエルの問いにジュードは淡々と答える。

「じゃあ、あの鳥は?」

「あいつらには俺の意思がどうやら伝わるらしくてな……仲間みたいなものかもしれんな」

「かもって……」

「あまり長く生きてれば忘れることも多いのさ。俺にもよくはわからん」

「は……?」

ふう、と紫煙を長く吐きながら表情を崩すことなくジュードは言う。いたって真面目にわからないらしい。

よくわからないと言いつつ、それでも自身の意思で鳥たちを呼び寄せたことには違いないらしい。

「少しばかり脅かしただけだ」

続けて聞こえた台詞にもミカエルは目を丸くせずにいられなかった。



もしかして、もしかしなくても。

これは言訳なのだろうか?



実にジュードらしからぬ言い回しと感じずにいられない。

元々、吸血鬼とは人の血を糧にする種族という。

だからジュードにとっては人間を殺すのも、人が家畜を殺すのとかわらぬことのはずで……


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