DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
自分を見ている『ジュード』と呼ばれる男の目にも、言葉とは裏腹にほんの僅か程ではあるが驚いたような色が浮かんでいる。
特徴もそうではあるが、その面立ちも、ミカエルが言うようにどことなく似ている気もしないでもない。
顔を合わせていると不思議な感覚に襲われそうになる……
「それにしても偶然ね。まさか貴方も軍から連絡を受けて?」
ミカエルに問われ、捕らわれそうになっていたものから意識を引き上げられたアレックスは、今はそれどころでなかったのを思い出した。
「いえ、自分は今休暇中で軍からは何も……ここに貴方が来なければいけないようなことが?」
言いながら彼女の後ろに見える扉の横、壁にかけられた板切れに目を凝らす。
――ガーフィールド診療所
刻まれた文字は、確かにここがアレックスの目的地であることを示していた。
ならば、何故。こんなところに守護天使がいるのか……眉をひそめたアレックスに
「うーん……あたしでなくても良かったとも思うんだけどね。ちょっとした騒ぎがあったのよ」
ミカエルは溜息混じりに肩をすくめてみせる。