DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
窓際に並んで背中を見せていた二人のうちランスが振り返った。ジノは窓にかかったカーテンの隙間から外を伺っている。
「なんだい? 何かあったかい?」
首を傾げながらアンナが聞くと
「外の様子がおかしいんだよアンナ」
窓と同じ壁沿いの診療所入り口のドアに、耳を澄ませるように片頬をおしつけていたジョセフが眉をハの字にしながら答えた。
「おかしい?」
「ええ……何故か、急に静かになったんです。それで気になって様子を伺ってたんですが、また少し騒がしくなったかと思ったらまた静かになって……」
「でね、僕がキッチンから見たら、ランスさんがカーテンから外覗いてたの。なんだろうと思って」
説明しようとするランスの横でジノもアンナの方へ振り向く。
「そうなんです。静かになってしばらくして……気になって少し外を覗いたら真っ暗なんです。さっきまでは皆が持ってた灯りで明るかったんですが……どうやら皆居なくなったようで……」
「うん。だーれも居ないみたい」
ランスの横でジノも頷く。