DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「灯り……?」
静かになってからずっと暗かったはずの外で何かが眩しく光り、カーテン越しでも、その灯りがかなり明るいものであることがわかる。
「ん……? また、誰か増えたか?」
灯りが見えたと同時に再びドアに耳をつけていたジョセフが言う。
「見えた!! 見えたよ」
そしてカーテンから覗いていたジノが、素早くカーテンを閉めながらアンナ達へと振り返った。
「黒い男の人が二人と、金髪の……髪の長い女の子がいるよ」
「黒い男?」
ジノの言う意味が理解できずアンナが聞き返す。
「うん。一人はながーくて、一人は短いんだけど、二人とも髪の毛が真っ黒なんだ」
ジノが付け加えた説明はじつにわかりやすいものだったが、それでもまだ腑に落ちない。
黒髪の人間など……混血の多い北の方や、人が集まる首都ならいざ知らず。カラヤにそんな者がいただろうか?
それにやはり女の子も間違いなくいるらしい。
「……どうやらこのへんの奴じゃないみたいだね。さっきの騒ぎとは関係ない……のか?」
ぶつぶつ呟きながら状況を分析しなおす。だが、カラヤの者でないのなら一体何故、何の用で今ごろここに――