DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
ミカエルに気をとられ、しかも彼がずっと壁際の一番灯りから遠い場所に居たために気が付くのが遅れたが、随分と白い……いや、青白いともいえるほど血の気のない顔。
医者という仕事柄もあり人の顔色に敏感なアンナは、ジュードの顔を見た瞬間、心配げな顔で尋ねた。
それに対しジュードは首を振り
「いや。俺はなんともない。元々こんな顔色でね」
そういうと、テーブルに座るミカエルにむかい
「俺は少し出てくる」
そう告げると、軽くアンナに会釈して外へと出て行った。
成すすべなくドアを目の前で閉められたアンナは仕方なくテーブルへ戻る。
ジノに遅れて、取り皿を準備して部屋へ現れたジョセフが皆の前へ皿を並べるのを手伝う。
ミカエルの前に皿を置きながら
「……いいのかい? 随分具合悪そうにみえたんだが」
そう尋ねるアンナに、
「心配いりませんよ。人より丈夫なくらいですから。それに……彼は甘いものよりお酒のほうが好きなんです」
ミカエルはそう答え、視線をすぐに大皿へと移した。
「本当に、おいしそう」