DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


笑みを浮かべパンケーキを眺めるミカエルの顔は、どことなく嬉しそうで。

そんな姿を見てしまうと、本当にそのへんにいる十代の娘達となんらかわりないように思えて、アンナは戸惑った。

あんな表情を人工のものが、兵器が浮かべるのか?

まるで感情をもっているようにしか見えない。

そんなものが兵器に必要だとは到底思えないが、だとしたら敵を欺き油断をさせるためにあんな表情まで生み出せるように作ってあるというのか?

確かにあれなら欺けるだろう。

一見しただけでは到底、兵器といわれても信じられないほどに精巧に出来ている。

どう見ても、人間の少女にしか見えない……そんなものを人間が作り出せるというのか?

一体あの身体はどんな作りになっているというのだろうか。

手足を無くした人々に義手、義足をつける。それぐらいの技術があるのは知っている。

最も、その技術が世間に出回るようになってからまだ日が浅く、大金がかかるために、実際にそんなものをつけれるのは一部上流家庭の者のみ。

数年前、一度だけ義手をしている者に会った事があるが、それでも今目の前にいるミカエルの手足ほど精巧なものではない。

良く見れば作り物だとわかるもの。

ほんの数年でここまで進化した?

いや、それとも医療用に使われる義手などとは根本的に別物なのか?


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