DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
パンケーキを口元に運ぶミカエルを眺めながらアンナがそんなことを思い巡らしていると。
「良かったね。兵士さん」
楽しげにそう言うジノの声が聞こえた。
それまで、フォークを握ることもせずじっと俯き皿を見つめていたディラハンの男が、顔を上げる。
ジノへ向けられた視線は直ぐに隣のミカエルへ向けられ
「……さっきの言葉は……そういうことだと受け取っていいのか?」
まだ戸惑いを残したままの顔で、男は尋ねた。
「言葉通りの意味よ。それより……食べないの? おいしいわよ」
「そうだよ。食べて食べて。僕も作るの手伝ったんだよ」
一旦口の中のものを飲み込んだミカエルは男の問いにそう答え、持っていたフォークで促す。
それに重ねるように笑顔で勧めるジノの言葉に、男は再び皿の方に視線を落とした。