DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>

キツネ色に焼き上げられたパンケーキは、ディラハンでも良く作られるものだ。

腹は減っている。何せ昨夜から何も食べていないのだから……

ようやくフォークに手を伸ばし、男はがっつくようにパンケーキを口に運びだした。

心配げに様子を伺っていたランスとジョセフもホッと表情を和らげる。

ジノも嬉しそうにそれを眺め

「おいしい?」

男が食べ終わるのを待って、期待を込めた質問を投げかけた。

「とてもうまかったよ。ありがとう」

男は、ジノに丁寧に礼を告げ、頭を下げる。

再びその頭が上げられた時、その顔には、男がここに来て以来初めて見せる笑みがあった。

ずっとその場にあった目に見えない緊張の糸がほぐれていく……

それを見つめていたミカエルが静かに口を開いた。

「それで? どうして貴方はこんなところにいるの?」

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