DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「ちょっと待って」
ミカエルはディラハンの男が続きを話そうとするのを静止して、アレックスへと視線を向ける。
視線に気付いたアレックスが顔を上げた。その顔を真っ直ぐに見つめミカエルは少しだけ頭を斜めに傾け
「そういえば……あなたのことを忘れていたわ。だいたいもう予想はつくとは思うけどあたしはこの兵士さんをアルマに連れ帰る気はないの」
黙って耳を傾けるアレックスを伺うように問い掛けた。
「あなたもエルカイザの軍属よね。あなたは……あたしがこれからするつもりのことを軍に報告するつもりかしら?」
「いえ……」
アレックスは首を横に振る。
「俺は今休暇でここに来ているだけで……それに只の一般兵が、あなたのすることに口をだすなど……」
「それなのよね」
アレックスの言葉を途中で遮り、ミカエルは両手をテーブルの上につき身を乗り出して、アレックスを覗き込んだ。