DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
じっと食い入るように自分を見つめ尋ねるアレックス。
そういえば彼は人を探してここに来たと言っていたとランスは思い出す。
「……ルシフェル……ルシフェルだと、彼女は言っていました」
「ルシフェル……」
ランスが答えた名前をオウム返しに呟き繰り返したアレックスは、ほんの少しの間を置き、そして上着の内ポケットから一枚の紙切れを取り出し、ランスの目の前へと差し出した。
「それは……こんな容姿の少女でしたか?」
促され、ランスは紙切れを覗き込む。紙切れは写真で、そこには一人の見覚えのある少女が映っていた。
会ったのは一度きり。けれど忘れ得ぬ鮮明な記憶……それほどに印象的だった出会い。
間違いない。あの時とかわらぬ……そのままの姿で映る姿にランスは頷く。
「ええ、確かに。この少女だと思います」
そして、見上げた視界に映るアレックスの顔に、それが彼の探し人なのだとランスは理解した。
表情自体にそう変化はない。だが、確かに彼の蒼い瞳には、様々な複雑な色が、その感情の揺れをを表すかのように揺らめいている。