DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
再びポケットに写真をしまい直すアレックスに
「それはもしかして……」
あなたの尋ね人ですかと、ランスが口を開きかけた時――
再びドアが開き、重いブーツの音が部屋に響いた。
言葉を切りドアへとランスが振り返ると、外から戻ったミカエルの姿がその目に映った。
「……? なあに? どうかした?」
不安げな視線を投げかけるアンナとディラハン兵。対照的にニコニコと笑顔で迎えるジノの様子を目にして、ミカエルは怪訝そうに一瞬顔をしかめる。
けれど、すぐに何かに思い当たったか……小さく溜息を吐いた。
「やだ、もしかして疑ってるのかしら? 大丈夫よ、ちゃんとうまく言っておいたわよ。一旦身柄を拘束して騒ぎを静めたけど、その後逃げようとしたから殺したって……これなら追っ手がかかる心配も無いでしょう?」
「え? あ……ああ。そうかい」
考えを読んだかのような的確な返しに、アンナはしどろもどろになりながらも、それでもホッとした表情を浮かべる。
ディラハン兵も、強張っていた肩の力を抜いた。
「すまない……」
「いいえ。面白い話も聞けたし十分だわ。それに、ついでに朗報よ。このままリディルに行くように新たに指令が出たわ」
「え? どうしてまた……」
ミカエルの発言にジョセフが首を傾げる。