DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「皆さんも遅くまで起きていて疲れているでしょう? もうお休み下さい。後の事は心配無用です」
「あ……ああ。それも、そうだね」
ミカエルに言われてアンナは時計を確認し、大きく頷いた。
時計の針はとっくに深夜を指す位置を遥かに通り越している。
「狭いが部屋もベッドも空いている。皆泊まるだろう? あんた、ベッドを用意しておくれ」
アンナの指示を受けてジョセフが立ち上がる。
「私も手伝います」
ジョセフの後をすぐにランスも追う。そんな二人を見送っていたミカエルがふいにアレックスの方へ振り返りニコリと笑みを浮かべた。
「ちょっと連れを探しに行きたいのだけど、アレックス……貴方付き合ってくれる?」
口元は笑みを象っているものの、その瞳は笑ってはいない。
その意味は考えずともすぐに察しはつく。
それでもアレックスは素直にその言葉に従い席を立った。
避けては通れない。それに……アレックス自身、ミカエルに確かめたい事がある。
気にせず先に休むようにとアンナとジノに告げてドアを開けたミカエルと共に、アレックスは部屋の外へと足を踏み出した。