DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


同じアイアン・メイデン。ミカエルはもちろんルシフェルのことを知っているだろう。

そしてあの場でディラハン兵が話した事からあの夜リディルにいたのがルシフェルだと察しているはず。

ルシフェルが再び姿を現したことは、もしかするとミカエルの先ほどの通信で既に軍部に知れているかもしれない。

反逆者と化した守護天使の消息を今も軍は追っている。すぐに追っ手がかかるであろうことは明白だ。

軍に見つかればきっと彼女は只ではすまない。そしてアレックスが彼女と接触する機会は多分失われてしまう。

ミカエルよりも先に何とかルシフェルの元へ行く術はないかと考えていたが、ミカエルはアレックスの探し人に勘付いている。

守護天使である彼女を誤魔化してルシフェルの元へ辿り着く事はほぼ不可能。

ならばいっそ全てを話して協力を仰ぐべきか。

ミカエルは話せない相手ではないかもしれないという気持ちもある。敵兵を逃すと決めた彼女はもしかすればルシフェルの件に関してもきちんと話せば考慮はしてくれるかもしれない。

だが、そうしてしまえば……仮に彼女が協力を拒んだ場合、アレックス自身行動を制限される可能性が高い。完全にルシフェルと接触する道は絶たれてしまうだろう――


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