DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


どこへ行くとなく、ゆっくり歩を進めるミカエルに続き、アレックスも足を踏み出す。すぐに、追いつき真横に並んだ。

「何故知っているの?」

「それに答える前に……聞きたい事があります」

「……何を聞きたいの?」

足を止めることなくゆっくりと歩き続け、視線は前にむけたままミカエルは尋ねた。

「あの兵士から聞いた話。もう、軍に話しましたか?」

「いいえ、まだよ……色々と不確定要素が多い話だし、本当かどうかもわからない話だもの……それがどうかしたの? 貴方が私が人間だと知っている理由と関係あるのかしら」

「ええ……。そして、出来るならそのまま暫らく報告しないで欲しいと思っています。そうしてもらえるなら……俺は貴方達の素性を明かしたりはしない」

「守護天使を脅すの?」

「そう思ってもらっても構いません。貴方は俺の言う事に何故知っていると訊いた。つまりそれは事実だということだ……そうですよね。そして貴方達も軍もそれを明かされるのは望まない」

「……そうね。あなたの言う通りね……確かにあたしは、人間だったわ。それに公にされてはいけない事にも違いないわ」

ミカエルはアレックスの話を素直に肯定した。そして、その代償にとでもいうように質問を返す。

「ねえ、アレックス。あたしは答えた。だからあなたにも答えてもらうわよ……あなたがそれを知っているのはきっと、貴方の探し人もそうだから。貴方が探しているのはルシフェル。そうなんでしょう?」

問われたアレックスは足を止めた。

当たり前のようにミカエルも立ち止まる。



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