DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「ええ……多分。いえ、あなたが答えてくれた事が本当なら、きっと俺が探しているのはルシフェル……五年前姿を消した守護天使ときっと同じ人なんでしょう」
並んだ頭越しにそう答えたアレックスを、ゆっくりとミカエルは振り仰いだ。
「守護天使になる前のあの子を知っているの?」
「確かではありません。でも俺が探している少女とルシフェルが同一人物の可能性がある……だから、俺をルシフェルに会わせて欲しい」
自分を見上げるミカエルに対してアレックスも体ごと向き直り答えた。
「それがあたしを脅してでも叶えたいあなたの望み?」
「そうです。俺が彼女に会うまで軍に報告しないで欲しい……そうしてくれるなら俺は貴女達の事を他言しない」
どこか思いつめたようにも見えるほど真剣な顔で、そう言うアレックスを見ながらミカエルは僅かに首を傾ける。
そうまでして会いたいと願う――
彼が任務で探しているのではないのは、個人休暇を利用してこんな僻地まで来ている事、それに軍に報告しないで欲しいと言う要求からも明らかだ。
あくまで個人的に、彼女を……ルシフェルを探している。
それが恨みのようなものではないというのは、彼の様子からなんとなく伺える。
だとしたら……