DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
会うだけしか考えていなかった。とにかく見つけることだけを……会う事だけを……それだけ。どんな存在だとかどうするつもりなのか、それらは全く頭になかった。
会えば何かが変わるはず。
会えば真実が見える。
とにかく会わねばならない。
意志というよりは、そんな使命感めいたものに突き動かされていた。
だからミカエルの問いはアレックスの予想外のもので、どう答えていいのか分らない。
口篭もるアレックスを見かねたミカエルが盛大に溜息をつく。
ハッとして見れば、何故かあきれた表情でぐったりと壁に寄りかかるミカエルの姿がアレックスの視界に映った。
「ちょっと待って……何? その緊張感のない反応は……訊いてるのはこっちなのになんで貴方が困った顔してるのよ……」
わけがわからないと、ミカエルは壁によりかかった姿勢で頭を左右に振る。
「……すみません……でも。会わなくてはいけないんです……ただ、会ってどうするかは……考えてなくて……」
「何それ? そんなんでなんでそんな真似してるのよ。言っとくけど……脅されたって、あなたの口を封じるなんてあたし達にとっては簡単な事なのよ?」
「わかってます。でも、貴女はそうはしない。……だって、貴女は人間だ」