DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
「おかしな人ね」
次の瞬間、俯かせていた顔を露にしたミカエルは、困ったような笑顔で……それでも楽しげな表情でアレックスを見上げた。
「でも……嫌いじゃないわ。貴方、嘘はついてないもの……いいわ。会わせてあげる」
「え……」
「え、じゃないわよ。協力すると言っているの」
壁から体を起こして一歩、アレックスに歩み寄りミカエルはクスクスと笑う。そしてアレックスの胸元を軽く指でトンと突いた。
「だから、見せてくれない? さっきあたしが居ない間に牧師さんに見せてたもの。貴方の探し人の写真」
「……知ってたんですか?」
「あたし達の耳はね。良く聞こえるのよ。外に居ても屋内の話し声もぜ~んぶ」
内ポケットにある写真を出せと言われているのだ。なるほど、守護天使の能力は侮れない。中での様子も全部筒抜けだったらしい。
促されるまま、写真を取り出しミカエルへ渡す。
細い指で写真をつまみ、じっとそれを眺めたミカエルは
「ありがとう」
そう言ってアレックスへ写真を戻し、続けた。
「これで、確信できたわ。本当に奇遇ね、アレックス」
「何が……?」