DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
苦痛の表情は身に受けた傷の痛みゆえだと分かる。
それでも、ひとつだけ。
ずっと符に落ちないことがある。
『そういえば、あの者も……そうだった』
もう一人。同じ言葉を残して死んだ別の男がいたことをラファエルは思い出す。
『何故、謝罪を口にする。何故……』
奇妙な共通点。
二人は裏切り、残る一人も信用はならない。警戒すべき相手。
彼らは大罪を背負いし者。
そして自分は裁きを下す者。
だが、裁きを下した二人は、笑ったのだ。
そして残る一人もまた自分に笑いかける。
同じ謝罪の言葉を口にして、真っ直ぐに、断罪者である自分を見つめ。
『何故……』
そんなに苦しそうなのに、笑うのだ。