DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>



『そう、巻き込んではいけない』



可憐な小さな花は持ち主だった少女を思い出させる。

ある日古い知人が突然連れてきた少女はリリスと同じくらいの年頃で、当時は離れて暮らしていた孫娘を思い出させた。

痩せて、無口な少女だったが、客が忘れていった花をキラキラとした目で見つめる様は愛らしく。

持って行くように言うと、嬉しかったのか、それは大切そうに抱えて帰っていった。

その時、その花が、まさか再びこの店に帰ってくることになるなど、ガーフィールドは思ってもいなかった。

それも、あんな形で……。


小さな遺体と共に残されていた花。

少女をガーフィールドに引き合わせた知人は姿を消した。

知人といっても素性は知らない。

裏家業での繋がりがあっただけの男だったし、そういう関係上互いの詮索をしないのも仕事の内だったから。


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