DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


当時ジュードには、主に暗殺絡みの案件を依頼していた。

腕は良く、失敗はガーフィールドが知る限り一度もない。

口も堅く、むやみに余計な詮索をすることもなく淡々と仕事をこなすジュードは良客だった。

当時の客の中では一番に、色々な意味で信用の置ける相手だったと言ってもいい。

更にジュードの存在自体、ガーフィールドの興味をそそっていたのも否めない。

見る限り本来なら兵役についているはずの年頃にしか見えないのに、何故そんな世界に身を置いているのか。

容姿から単純に考えれば他国から流れて来た者と推測するのが妥当だろうが、だとしても。

あれだけの腕があるなら、本来いた国でも重宝されたろうに……何故こんな所にいるのか、とか。

異様な髪の色ということを差し引いても、どこか人を惹きつけずにいられない容姿をしていながら、常に独りでいたことや。




……そう、ずっと。

独りでいたのだ。




あの少女を連れてくるまでは――


< 690 / 729 >

この作品をシェア

pagetop