DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
『アレックスのことか……』
言われたのはガーフィールドの孫娘。そして思い当たる人物はカラヤにいるガーフィールドの娘夫婦のところで会ったばかりだ。
そういえば、元々はアレックスはガーフィールドに届け物を頼まれて来たいたと言っていたから、その憶測に間違いはないだろう。
当人の名前を出そうとして、
「そうか、相変わらず変わり者の客が多いようだな」
だが、ジュードはそうすることはやめた。
アレックスを知っているといえば、何故知っているのかという話になるだろうし、そうなると色々と説明が面倒なことになる。
適当に言葉を選んで濁す。それに対して、ガーフィールドは何故か、少し苦い笑みを浮かべた。
「客とは……また少し、違うがな。わしはあの仕事はもう引退したんじゃよ」
「引退?」
「ああ……引退した」
聞き返したジュードから顔を背け前へと視線を移し、ガーフィールドはすう、と一度深い呼吸をして、ぽつりと一言、零した。
「怖く……なったんじゃよ」