DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
他に誰一人いない地下の空間。物音一つしないその場所では、かすれた小さな声でもはっきりと聞き取れる。
並んで歩く老人を横目でちらりと見下ろす。
そんなジュードの視線に気づいているのか否か、ガーフィールドは前を見据えたまま話を続けた。
「お前さんが置いていった花……あの娘を引き取った後、わしはあの仕事を引退したよ。わしには丁度あの娘くらいの孫がいてな……小さな亡骸を見つけたときに言いようのない恐怖に襲われた……もしもこの亡骸が孫だったらと……そんな想像をしてしまったんじゃ」
ガーフィールドの孫。そういえば確かにそのぐらいの年頃だった。
先日偶然店先を通った際に出会った少女をジュードは思い出す。
明るい表情が似合いそうな健康的で愛らしい少女。
「……なあ、ジュードよ。言いたくない事情があるのはわかる、何がどうしてああなったのか……全てを話せとは言わんよ。だが、少しくらい。わしはそれを聞いてもかまわんじゃろう?」
誰にしも。話せない事情や話したくないことの一つや二つあるものだ。
ガーフィールド自身、そんな負い目を背負うからこそ、客や取引相手の事情には立ち入らないし、そういう部分は理解している。
だが、それでも……