DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>

「他人事のような気がしなかったんじゃよ。あの娘のことも……お前さんのことも……だから、わしはあの娘をちゃんと弔った。お前さんの望みどおりな」

そう。だから望みを叶えた。そして、あの日のことはこの二年間、ガーフィールドの頭を離れることはなかった。

理屈や合理性だけでは割り切れない。切り捨てることの出来なかった記憶、気持ち。

だからこそ、聞きたいと思う気持ちを抑えきれない。

ジュード自身に確かめずにいられない。

「ああ……そうだな」

ガーフィールドの言葉にジュードは素直に頷いた。

単なる好奇心や、何かの損得がらみでガーフィールドが話を聞かせろといって言っているわけでないのは、ジュードにもわかる。

人がよく、面倒見の良い男。

だが、理由すら告げずに、その範疇を超えるといってもおかしくはない願い事を残していったにもかかわらず、ガーフィールドはジュードが思ってた以上にそれを叶えてくれていた。

「なあ、ジュード……あの娘を殺したのはお前さんじゃないだろう?」

「…………」

意を決したように自分の顔を見上げてきた老人の視線を、ジュードは無言で受け止める。

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