DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
ジュードの答えを聞き、やるせない表情でガーフィールドは肩を落とした。
人の良いこの男のことだ、ジュードに仕事を紹介していたことに罪悪感のようなものでも感じているのだろう。
「それは少し、違う」
ジュードはガーフィールドの言葉をやんわりと否定した。
「仕事絡みじゃあない。問題は俺の素性にある……最もこれについては話すつもりはないが」
話したところで信じることも易くはない事だ。それに、それを話したところでジュードにもガーフィールドにとっても有益なことなどありはしない。
知って、自分を忌み嫌うのならかまわない。
だが、おかしなことに。人間の中には稀に、理解出来ずとも、それでも絆を断とうとしないものがいる。
己と違うと知っても尚。ただ、ジュード・ヴァレンタインという個を信じようとする者がいる。
個と個としての繋がりを切ろうとしない者がいる。