DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
その瞳が。
あまりに空虚で、孤独で。
だから、放っておけなかったのだ。
「わしもそんなに何度も会ったわけじゃないが、だからこそよくわかる。初めてお前さんが連れてきた時と最期に会った時のあの娘は随分変わっていたよ……あの娘はお前さんに会う前も決して恵まれた境遇じゃなかった……だが……」
花も水をやり、世話をすれば咲き誇る。
「最期に会った頃には、随分表情豊かになっていたし、お前さんの話をする時は本当に幸せそうじゃったよ」
隣で安らかに寝息をたてていた。
自分が目を覚ませば、嬉しそうに微笑を見せるようになった。
「お前さんに会わなければ……あの娘はもしかすると、ずっとあんな表情を見せることもなかったかもしれない」
失うまでに過ごした日々の変化がジュードの脳裏に再現される。
「お前さんが大切にしていたのが、わしにだって分かるほどに……あの娘は少しの間に随分と変わっていたよ」