DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
そう。大切にしたいと思ったのだ。
最初はそんなつもりはなかった。
けれど目に見える変化が愛しくて、穏やかに色を変えた時間が愛しくて……出来るならば、幸せに。
そうしてやりたいといつの間にか、願うようになっていた。
夢を見てしまったのだ。
血も、生い立ちも。宿命も超えて。ただ、凡庸に……共に居続けることが出来るのではないかと――
「あまり、自分を責めるな」
そう言いながら、ふと、顔を逸らしたガーフィールドの気遣いが分かった。
何故、人間と違いながら、こうも人間と近いのかと思う。
捕食する者と捕食される者。
種の違いはそれほどに遠く、隔たりがあり。それは決して相容れぬはずなのに。
けれどやはり胸は痛む。
そして、思い出せば溢れるもの。
それが頬を伝い落ちる様に、人との違いは全く無い。