DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>

「それでかまわんさ。誰かを巻き込みたくない気持ちはわしだってわかる……実際、孫が巻き込まれるのを想像してわしも引退したんじゃからな」

「ああ。あんたは賢明だよ」

「ふふん……まあなあ。歳を取ると色々とずる賢くなっていくもんじゃよ。今度、お前さんに見せてやりたいのう。本当に可愛い、自慢の孫なんじゃよ」

ガーフィールドは笑いながら自慢げに鼻を鳴らした。本当に孫が可愛くて仕方ないのが良くわかる。

確かに愛らしい少女だった。大きな明るい茶色の瞳が印象的で、くるんと上がった口角に愛嬌がある。

年頃になれば更に綺麗になって、言い寄る男も多いだろう。

仮に付き合う男が出来て紹介でもされようなものなら、ガーフィールドのことだ、あらゆる情報網を使って相手の男のことを調べそうだ。

そんなことを考えて笑みを零したその時――













『ねえ、わたし。綺麗になったでしょう?』




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