DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>


頭痛に続き、ビクリと鼓動が跳ねる。

どういうわけか、攻撃的に血がたぎるのを覚えた。



防衛本能。



そんなものが働いているかのように……

「大丈夫か?」

ガーフィールドの声にようやくジュードは己を保つ。

このままでは瞳が変色し、本来の姿をガーフィールドに晒してしまう。

今のジュードはそれを望まない。たとえ幻想にすぎずとも、手に入れたものをこの場で壊してしまうつもりはない。

だから強い意志で。ジュードは自らの血の躍動をどうにか押さえ込む。

「なんだかつらそうじゃな……ああ……」

ちらちらとジュードと前方と交互に目線を彷徨わせていたガーフィールドが、何かに気づいたかのような声を上げた。

「ここまで来たらもう少しじゃ……ほれ」

ガーフィールドの声に促されジュードが進行方向の先へと顔を向けると、通路の先に円形に開けているのが見えた。

広場のように開けたその場所を指差し、ガーフィールドは言った。




「あの開けた場所はアルマ宮殿の真下じゃよ。あそこを抜ければ墓地はすぐじゃ」



< 714 / 729 >

この作品をシェア

pagetop