D U S H ! !



「中川さんって若いですよね、何歳なんですか」

クーラーの前に現れた無駄に高級そうな骨董品を慎重に運びながら、運ぶ相手の彼女に言った。


「え、若くないですよ」

「若いでしょ。どうみても高校生くらいにしか見えないです」

「嘘~。もうすぐわたし三十路なのに」

「みそじ…!?」


ガチャン、何かが割れた音がした。

衝撃で俺のハートが割れたのかな、奈津子ちゃんという女神がいながら、俺、なんてことっ


「なんてことしてくれてんだよっ」

え、なに、鮎川。

もしかして、鮎川も中川さんのこといいなって思ってたのか?

「いや…ただ俺は…ちょっといいなーと思っただけで…」


「何言ってんの。お前、下見てみろよ」

鮎川に言われるがまま、下を向いた。



「壺が割れてるっ!!」




< 105 / 346 >

この作品をシェア

pagetop