D U S H ! !



顔が真っ赤になるのがわかった。とても恥ずかしい。

仕方なく、というかなんとなく、手ぶらなのに俺たちはDASHEDfc-へと向かった。



「お、こんにちわー久しぶりじゃん、どうしたの」

受付に居たユカが、俺達に話しかける。

「いや、なんとなく。ユカどうしてるかなーと思って」

適当に理由を付けた。

「ナニソレ!もしかしてアタシのこと気になってたの~」

「いや、全然」

「真顔で言わないでよ」


そうユカが行った瞬間、俺達はゲラゲラと笑った。

鮎川が一人恨めしそうな目で見てるのが気にかかったけれど、ま、鮎川のことだし?
しょーもない嫉妬だな、はは。


「テーブル借りるな」

俺は彼女にそう言うと、俺たちはとりあえずイスに座った。


お金はないからライブハウス内で練習は出来ない、鮎川の家では思う存分練習出来るけど、お金がないから機材を買えない。つまり、電子音は出ない。


「まずくねーか、この状況。今の俺らじゃ何にも出来ねーってことだよな」

「ああ。とりあえず音が出したいよな」

「「「「うーん…」」」」


俺たちがうんうん唸っていると、突然後ろから不気味な声が聞こえた。





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