D U S H ! !
「お、ヤマトいいこと思いついたな!」
皆も俺が思っていたことを理解したのか、次々とオーナーに頼み込む。
「なんでもいいです!ボロくても使えたらいいんで、でかいサイズのいらないアンプとかあったら譲ってくれませんか」
「おれも、割れてていいのでシンバル系いただけませんか」
「そんなに通ってるわけでもないのにこんなこと言ってすみません。だけど、皆本気なんです」
「……」
おっちゃんが黙り込んだ。
やっぱりずうずうしかったか。
ユカがこの話をずっと聞いていたらしく、おっちゃんに向かって言う。
「おっちゃん!アタシからも頼むよ!ダッシュはメジャーデビューが夢なんだから!」
「お願いします」
俺はおっちゃんの薄い色の入ったメガネの奥の、小さな目を見た。
その瞳は、いやしく笑っていた。
なんだよこの人、外見といい怪しすぎる…
そう思っていたら、おっちゃんは答えたのだ。
「マジでボロいのでもいいならな」
「「「「ありがとうございます!」」」」