D U S H ! !



「え、何、まさか寝てるの!?」

おろおろしているユカの声を聞くと、思わず笑ってしまいそうになったけど、そこは腹筋でこらえた。


肩をゆすられても、鼻をつままれても、頭を叩かれても。

そんなことをしていると、プシュー、と扉が閉まって。

作戦成功、心の中でガッツポーズをした。



…わざとらしかったかな、この目の覚めかた。


「うん…?何ユカ」

「何ってヤマトくん寝過ごしたんだよ」

「寝過ごすって何、今ドコ」

「地元だけど…。ヤマトくんが降りる駅は過ぎちゃった」

「ふぅん、まあいいや。」


なんで、


彼女が言った。

やっと言える、


「寝過ごしちまったし、家まで送ってくよ。」


ああ恥ずかしい。冷や汗全開。


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