D U S H ! !
鮎川とシュートに携帯を返してもらい、メールボックスを確認すると、『ユカん家行きたい』となんとも大胆な文章が送信ボックス内にあった。
俺から誘ったようなもんなのか…と本気で困ったのに。
「いや、ヤマトくんのギターはあのバンドのレベルに一人だけついて行けてなかったから。ビシバシ教えようかなと。」
『こっち来て』
と彼女に言われた俺は、ある部屋の扉の前にいた。
「ココはお兄ちゃんの部屋。今日は入っても良いって言われたから、どうぞ」
そう言って扉を開くと、八畳程の部屋のところせましに機材が。
「ギターはエレキ三本にアコギ一本、アンプ三つにユニット別でスピーカー。あと、イマイチアタシはわからないんだけど、録音できる機材もあるみたいだよ。」
へえ。
お兄さんは何をやってる人なんだろう。
「お兄ちゃん?お兄ちゃんはまだ勉強中の身だけど、ミキサーとしていろんなとこで働いてるよ」
完全に音楽に携わっている人なんだ。
「これ見せたらギターもっと上手くなる気になるんじゃない」
そうお兄さんに言われたらしい。
手にはギター。
ユカが今から演奏するそうだ。