D U S H ! !



初めて手を繋いだ。


だけど彼女の手は氷のように冷えていて、繋いだ俺の手の先の頭だけは、かなりの熱を持っていた。


「寒いしもう帰ろうか」

いつもと違う、優しげなユカに俺は戸惑っていた。

これでも気を配った方だ。


「手袋、ほら」

つけるのが面倒で、鞄の中にしまっていた手袋を取り出す。

黒の手袋。


「あ、ありがと。」

霜焼けたような冷えきった手を、サイズの合わない手袋が被う。

ユカの手って、こんなに小さかったんだ。

手を繋いだ時も思った。

どちらかと言えば身長は高いし、華奢には見えないけれど、女の子なんだ、そう思うとどきどきが止まらなくなった。



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