D U S H ! !



「こうやってさ、今日は最悪だったーとか、今日は最高だったーとか。言ってくれて嬉しかった」


“もう雪が降ってる中で自転車は乗らない”と決め、徒歩の彼女と肩を並べて歩いていた時。


「そんなことが嬉しいの?」

「うん。だってヤマトくんいつもドタバタしてるからさ、こうやって会うこともないでしょ?だから」

「……。」


シュートが言ってたことは本当だったんだ。

嬉しくって、ふふふという笑みがバレないように、隣にいるユカとは違う方を向いた。


「…俺さ。」

「ん?」

「…大丈夫だから。全然忙しくないし。だから毎日メールでもしようよ。……付き合ってるんだからさ」


こんなこと言ったのは初めてで、恥ずかしくって、首に巻いていたマフラーで顔を隠した。


「うん…!!」


ほらまた、彼女が笑う。

ぎゅっと胸が締め付けられるようなその笑顔。




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