D U S H ! !




…あ。

今日はクリスマスイブなのに、ユカに何にもあげてない。



どうせ会わないと思っていたから、何にも買ってなかったのだ。

これをシュートに言ったら、きっと俺はボコボコにされてるかも知れない。どうしよう。




「…クリスマスプレゼント、家に置いてきちまった」

神様、この嘘だけは許してください。


「え、ヤマトくんがプレゼントなんか買ってたんだ」

「…それってどういう意味だよ。」

「そのままの意味なんですけど…(笑)」

ユカには俺の性格が完全にバレてるぜ。


「ま、また明日。明日はユカ、バイトの日だろ?だから、DASHEDfc-に持ってく。」

明日の午前中、何か買っていこう。

「わかった。実を言うとアタシも買ってたんだよね。ヤマトくんは値段どれくらいのもの?」

「値段?あっ、えーと…確か…。」

やべえ、買ってもないものの値段なんか分かる訳ないじゃねーか!

「アタシは3000円ちょっとのモノだよ」

「そ、そう!俺も3000円くらいのやつだった!もっと良いのあげたかったんだけど、食費が…」

バレバレだとはわかっていたけど、こう言うしかねーだろ。
明日の午前中、本当にダッシュで買いに行こう。罪悪感が…


「はは、『食費』ね、わかってる、全然いいよ。赤ちゃんが生まれたら、今度お姉さんに会わせてよ。美味しいドーナツ持って行くから」

「お…おう!でも多分、赤ちゃんカワイクねーぞ。なんてったって姉ちゃんの子供だからな」

「絶対カワイイって。ヤマトくんも叔父さんになるんだねー。おじさん」

「平仮名で言うなよ。」

「ははっ、めちゃくちゃおじさんっぽいよ、その顔」


楽しそうにまた笑った彼女の笑顔をいつまでも守りたいと思ったんだ、俺。







< 257 / 346 >

この作品をシェア

pagetop