D U S H ! !


仕方なく、カイジの家にあがった。
DASHEDfc-の近くだったらしい。

なんだ、鮎川より近いじゃねーか。

そして俺は、しんとした部屋でカイジに、けんかした内容と、さっきのことを言った。


「それはウザイね~良いところだったのにね~」

頬杖ついて、にやにや。

気持ちが悪いったらありゃしない。


「初キスでも出来るところだったのにね~密室だったのにね~」

「今日カイジの方がどうかしてねーか?」

「はあ?」

「…ウゼー。」



「でも、鮎川だってわざとじゃないし、喧嘩なんかしたくないと思ってると思うぞ」

「何がわざとじゃないって言うんだよ」

「『楽器くらい』って言ったのも、ヤマトを思って言ったんだろ、ヤマト毎日バイトで疲れてると思って。『焦るな』ってこと言いたかったんじゃねえの」

「……。」

「今日だって、ヤマトが悪い。ユカちゃんに気を使わせてる」

「………。」


…わかってるんだ、全部。

なのに、なんで言い当てちゃうんだ。


「それにさ、鮎川、本当はユカちゃんのこと好きだったんだよ」



………!?



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