D U S H ! !



というか、ユカのお兄様は、ミキサーじゃなかったの?


「ミキサーもレコーディングエンジニアも一緒だよ」

見事に俺の思ったことを言い当てたのはハラくんだ。


「…お、おう。ありがとう」

びびった…



会社には、1室の防音室があった。

おっちゃんのライブハウスの練習室のような狭い空間が一つ。

そこに呼ばれて、持ってきた楽器を準備する。


「ちょっと一曲弾いてみてよ」

そんな風に言われて、俺達は目を合わせた。


16ビートから始まり、途中で転調。

叫ぶような声を出して、歌い始めた。

これが、俺達の音楽。



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