D U S H ! !



鮎川の部屋。

軽く十畳はあった。
俺なんて六畳なのに。


鮎川はエレキを持っているのに、おばあ様はまだしもなぜ一緒に住んでいる家族にバレていないのか。


そして俺は憎たらしいあいつに問う。


「父親はさ、東京に住んでるんだ。さすがに大臣だからさ、千葉から永田町に通うわけにはいかないだろ」

「うん、そうだな」

「母さんは音楽にうといというか…天然だから」

“天然”で済むのだろうか。
ハラくんがドラムをやっていることはバレたのに。


「そこがオレでもわからないんだな~。ジャズドラムだと思ったんだと思うよ。ほら、ビートルズみたいに」

「ビートルズはロックだろ」


まあいいじゃん

そう言うと鮎川はギターを取り出し練習を始めた。



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