D U S H ! !
始めた頃とは、鮎川はギターの音が全く違う。
ギターが弾けない俺でも上達しているのは目にみえてわかった。
「聴いて聴いて~これ出来るようになった」
そんなことを言ってはギュイーンと練習している曲とは全く関係のないフレーズを弾くのだ。(今はアンプに繋いでないからカシャカシャと鳴るだけだけど。)
カイジとハラくんは経験者だから、俺より上手いのは当たり前だ。
だけど少し俺も焦ってる。
自分の武器の《声》以外にも、なにか武器が欲しいんだ。
「俺もギターやろっかなぁ…」
呟くような小さな声で言ったのに、拾われてしまう。
「お!いいじゃん。フォーピースバンドってのはボーカルギターが多いし」
「音に厚みが出るし」
「ヤマトがやれるんならやってみてもいいと思うよ」