エリートな貴方との軌跡
その瞳に捉えられると体内の血流が加速して、顔が熱くて堪らない・・・
「あーあ、エロ弁護士のせいで妹がヤラしい…」
「ちょっ…、何言ってるんです――!?」
「ほら、このエロい表情…」
「なっ、失礼です――!」
職場に相応しく無い問題発言を、サラりと言いのけるスマイルキラー。
幾らなんでも“エロエロ”と連発されては、ムッときてしまう。
「…前科六犯のエセ検事…、今のはただのオヤジ発言だろ――」
そうして対応に困りかねていると、呆れたような声色を響かせた修平さん。
「黒岩さんには敵いませんしー」
「…それならルックキラーに、審議してもらおうか?」
“ルックキラー”のフレーズが出た途端、顔を引きつらせる松岡さん。
「…はいはい・・・
これにて閉廷ってコトで、お姫様はもう連行して構いませんよ。
ちょっと頑張りすぎですし、たまには早く帰った方がいい。
あくまで、睡眠を取らせて下さいよ…?」
「フッ…、煽ったのはソッチだろ?
時間は有効利用してこそ、新しいアイデアが浮かぶし…な?」
「っ・・・」
打ち負かしたスマイルキラーを一瞥すると、私に答えを促してくる彼。