GAME

「ひょっとしたらこの世界の真理はゲームなのかも知れない。
俺たちは誰かが作ったゲームをヴァーチャルリアリティによってプレーしてる。
そうすると、そのゲームを作った、本当の世界というものがある筈だが、実はその世界も誰かが作ったゲームで、その世界の前の世界も存在する。
そして、その前の世界も、そのまた前の世界も作りもので、無限に遡っていき、世界の原因も無限に遡る。
原因に始まりはなく、どこまでも遡るんだ。
世界が存在する理由は常に前の世界へと帰着される…。」

「でも、それだと、どこかの世界でゲームが壊れたら、一気にそこに戻ることになるね。」

そしたらリョーマは、しばらく僕を見つめてから、ああ!と乱暴に叫び、
「無限にあるから、常にどこかで世界が壊れていなければならないんだ。」
と、下を向いてしまった。

リョーマの反応はよく分からなかった。

さっきとは違った意味で不可解だった。

リョーマの性格自体がよく分からなくなるような出来事だった。

僕はそこから駅に着くまで、リョーマに話しかけることが出来なかった。

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