王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「でもまぁ、俺的にはお前に救われたわ」
あたしに救われたってどういうこと……?
「……よく分かんないんだけど……」
あたしが首を傾げると、新城隼人はニッと口の端を上に持ち上げた。
「お前のおかげで体育の授業サボれたから」
「最初っから授業受ける気ないでしょ?」
「うるせぇな。受ける気はあったんだよ」
制服姿のままそう言われても説得力はない。
だけど、うまく話を反らしてくれたことに感謝した。