王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

「ねぇ、あたしもう大丈夫だからみんなのところ戻っていいよ?運んでくれてありがとう」


いつまでもここに引き止めているわけにはいかない。


彼だっていつまでもここにいたくないはずだ。


だけど、新城隼人は保健室の時計を横目で確認した後首を横に振った。


「あと15分だし俺は授業終わるまでここにいるわ。お前は?」


「じゃあ……あたしも」


今更体育館に戻っても白い目で見られてしまうに違いない。


あたしは新城隼人とともに保健室に残ることを決めた。


< 34 / 448 >

この作品をシェア

pagetop