Virgin Snow
「プレゼント……」


嵐は掠れた声で言って、あたしの唇に優しくキスをした。


「昨日……貰ったよ……?」


溢れて来る涙で、目の前が滲んでいく。


「あれはクリスマスプレゼントで、それは記念日だから」


嵐はニッコリと微笑むと、自分の左手を見せた。


お揃いのシルバープレートの着いたブレスレットが、あたしと嵐の左手でキラキラと光っている。


「裏、見てみ♪」


彼に促されて、プレートの裏を見た。


【Ran×Jyuri 12,24】


そこに彫られていたのは、あたしと嵐の大切な記念日。


あたしは泣きながら、彼を見つめた。


「嵐……好き……」


「知ってる♪」


嵐は満面に笑みを浮かべて、唇に優しいキスをくれた。


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