狼と赤ずきん。
「大丈夫。流本ってここのクラス?」
「そうだよ、よろしく。」
「よろしくね。」
流本は近所にいる幼なじみ。
1年のときはクラスが違って
全然話をしなかったけど
2年になってから声をかけてくれたので嬉しかった。
私の小さい時からの救世主でもあるしね。
流本は私と少し話してから
男子のほうへ行ってしまった。
もうちょっと話していたかったけど
そうはいられなかった。
私は何もやる事がなかったので
お年玉で買った初めて読む新品の本を開き読み始めた。